ビリヤード
球の半径をa、質量は一様で大きさMとする。
球どうしの衝突は完全弾性衝突で、球の表面は滑らかとする。
1
球が静止しているときに、(ビリヤード台からの)高さhの点を水平方向に突くとき、球の運動はどうなるか?
最初に、球の重心軸まわりの慣性モーメントIを求める。
質量Mは、単体積当たりの質量をρとすると、
(1.1)
と書ける。
ビリヤード台に対して、鉛直面内の水平方向成分をx軸に、法線方向をz軸にとったとき、
z軸まわりのモーメントは
(1.2)
である。
また、対称性から
(1.3)
と表すことが出来る。
よって、(1.3)式を用いてやることにより(1.2)式は
(1.4)
と書ける。途中で(1.1)式を代入した。
ここで、球の受ける力積をJとし、キューで突いた直後の球の重心の速度をv、回転角速度をωとすると、
運動方程式は
(1.5)
となる。したがって、ビリヤード台に対する球の接触点の速度
は、(1.4)式を用いて、
(1.6)
である。
以上より以下のようなことが分かる。
(a1)h=
aのとき
(1.6)式より
=0である。接触点の速度が0ということは、急は滑っていない。
つまり球は滑らずに回転して進む。
(b1)h>
aのとき
(1.6)式より、
<0 より球は滑る。v<aωより、摩擦力Fが球の重心を加速する方向に働く。
また、それと同時に球の回転速度は、摩擦力によるモーメントにより減少する。
すると、
=0に近づき、滑りがなくなり、転がるようになる。
(c1)h<
aのとき
(1.6)式より、
>0より球は滑る。v>aωより、摩擦力Fが球の重心を減速させる方向に働く。
また、それと同時に球の回転速度は、摩擦力によるモーメントにより増大する。
すると、
=0に近づき、滑りがなくなり、転がるようになる。
P.S 滑った球が転がりだすのはいつか?そのときの速度はいくらか?
運動方程式は、動摩擦係数を
とおくと
となる。これよりv、aω は
と表される。
よって、転がりだす、つまりv=aωとなるのは、
の時である。
定常速度
は
である。
2
突かれた球が、静止した球に衝突する時、衝突後の球の運動はどうなるか?
突かれた球の重心速度を
、回転角速度を
とする。
速度
の球が静止している球に衝突すると、重心速度が入れ替わる。
衝突した球はその瞬間に静止するが、回転角速度
は保存される。
したがって、球の接触点の速度
は、
=−a
と書ける。
(a2)
>0のとき
>0となるのは、(a1)、(b1)の時と、(c1)でa<h<
aのとき。
つまり、あわせてa<hのときである。
このとき、摩擦力が
と逆向きに働き、静止した球を前方に加速させる(押し球)。
(b2)
<0のとき
<0となるのは、(c1)でa>hのとき。
つまり、a>hのときである。
このとき、摩擦力は
方向に働き、静止した球を前方に加速させる(引き球)。
(a2)、(b2)の両方とも最終的には滑りのない転がる運動に落ち着く。
1、2をまとめると
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突く位置が 0<h<aのとき 球は突かれると、後方に回転しながら滑って進む。摩擦力により回転速度は減少する。 その後、転がりだす前に静止している球に衝突すると、引き球となって、静止した球を前方に加速させる。 h=aのとき 球は突かれると、回転せずに滑って進む。摩擦力により回転速度は増大する。 その後、転がりだす前に静止している球に衝突すると、静止した球も無回転で進む。 しかし、無回転なのは一瞬だけ。すぐに摩擦力によって回転し始め、次と同じようになる。 a<h< 球は突かれると、前方に回転しながら滑って進む。摩擦力により回転速度は増大する。 その後、静止している球に衝突すると、押し球となって、静止した球を後方に加速させる。 球は突かれると、滑らずに転がりながら進む。 その後、静止している球に衝突すると、押し球となって、静止した球を後方に加速させる。 球は突かれると、前方に回転しながら滑って進む。摩擦力により回転速度は減少する。 その後、静止している球に衝突すると、押し球となって、静止した球を後方に加速させる。 |
なんかどこかおかしい・・・。回転方向がごっちゃになってる。